1/100 HGハイネ専用ブレイズザクファントム 電撃ホビーマガジン2005年8月号掲載



無事六代目就任にてフヌケになっていた三月下旬、担当のT氏より早速作例の依頼が来ました。
さて、どんなキットだろうかとドキドキしながら聞いた依頼内容は以下のようなものでした。
「キットは1/100ハイネのザクファントムですけど、これで色替え4作目になるのでガスさん得意のデイテール入れてもらって
好きに改造していただいて結構です。明らかに改造したと分かるように制作してください。
それからできれば武装は全ての武装を差し替えで装備できませんかね?」
(ー_ー)!!
「ハイハイ!」と明るく電話を切ったものの、全ての武装が背中に収まるのか全くイメージできません(*_*;

とりあえず送られてきたキットを仮組みしてみて、改修ポイントを見極めてみます。
む〜とりあえずカコイイ。がしかし何かが気になるのでマジマジと見ていて感じたことですが

最近のキットは全てそうなのですが可動やアクション、色分けに重きがおかれていて
「模型」ではなく「トイ」として出来上がっているなと思います。
しかし、MIA や GFF 、HCMPro、他 プライズや食玩に至るまで
様々な立体物が手に入る現在、「プラモデル」でしかできないものを制作しなければ
ある意味モデラーとしての存在価値がなくなってしまいます
インジェクションキットであるかぎり、再現不可能なものがいろいろあるので
そこを踏まえていつもオイラが拘って制作してる箇所を順番に箇条書きにしていきます

 間接のクリアランスは補強部を取っ払ってもキワキワまで攻めますW
 可動を確保するために大抵のキットは間接部のクリアランスが大きく
 また、摺り合わせの都合からか貧弱に見えてしまいます。
 そこで、少々(少々か?W)可動を犠牲にしても力強くメカっぽくみえるように
 ガンガン攻めて密度感をだしていきます
 
 装甲の断面などはたいていウスウス攻撃をしかけます。
 ここは、「実機が1/100になるとどうなるか」という視点ではなく
 「1/100の模型として精密に見えるかどうか」というところにいつも重きをおいてます。
 装甲なのにそんなに薄くておかしいとかの意見がありそうですが
 曲面主体のキットなら特にここでシャープさを表現することができるので
 ここ最近製作したキットは全て上記の工作を施しています。
 
 CAD(なのかな?・・)で設計するために三次元では再現しにくい箇所を個人的な
 勝手な解釈で変更していきます。これは説明するのがちょっと難しいのですが
 「二次曲面+R と バンダイエッジ」を「三次曲面 と エッジ」に変更するという感じでしょうか
 曲面の箇所はRが無段階に変化していくほうが立体としては自然だと思います
 元キットの中途半端なエッジを尖らせるか、曲面で繋げるかはあくまで個人的な主観で見極めます

 情報量を増やすため、モールド(スジ彫り) バイスモールド デカールを入れます
 これはあくまで個人的な(悪)趣味でいれてます(苦笑)、当然全てを力いっぱい盛り込むと
 相当クドイ作品になるので、そこはキットによりおのおののせめぎあいによります
 それでも、オイラの作品はクドイですけどね(~_~;)
 デカールに関しては、GFFのように派手なデザインっぽいのをいれるのではなく
 マークはパーソナルマークと所属章ぐらに留めて、あとは取り留めなく意味のないコーションマークっぽいのを
なにも考えずにバランスだけ考えて貼りこんでいます。
 全てのデカに意味をもたすのが正道でしょうが、どうせ読めないものですし
 まあ、雰囲気だけでればいいかという(オイオイ) ええかげんな貼り方をしています
 


さて今回のハイネのザクの改修ですが、なぜかスジ彫りモールドが似合いません。ザクなのにねW
シード系のMSは皆そうなのかもしれません。またどっしりしたイメージも同様に似合いそうにないので
四肢を長く、ヒーロー系のハッタリ重視のプロポーションに変更していくことにします。
デカールも同様に控えめに。間接部はその反動で攻め込んでいくことにします。

「ハイネマラサイ化の恐怖」
一部の方はお気付きかと思いますが、このザク実はマラサイに微妙に似ています(ーー;)
頭部でちょっとハッタリを効かせようとすると「マラサイ化」
肩アーマーの形状にテーパーをかけようとすると「マラサイ化」
腰アーマーを延長しようとしたらあら「マラサイ化」
ハイネは色まで「マラサイ化」
・・・・・やっぱり「マラサイ化」したらまずいだろうな〜。(~_~;)
てなわけで、「マラサイ化」しないようにプロポ変更をしていかなきゃなりませんな。
さて順番に各所を説明していきます。内容は紙面と違い少々毒が含まれてますが
その点は御了承くださいませ。


頭部

後頭部が絶壁ですW。実は最初に手をつけたのはこの箇所だったりします。アルテコとプラ材で三次曲面にしています。
後部カメラは作り直し。モノアイスリットの形状はキット状態でバッチリです。へたににらみを利かせようと薄く攻めると
単なる「薄目」になりますW 首の角度をちょっと変更すると俗にいう「ヤブにらみ」が効く様になります。
首で横に向かせると、装甲と干渉してあまり回らないので外品のABSボールでダブルボールに変更しています。



胴体
ウエストが寸胴なので、ウエストを絞って細身に変更します。
ここは胸部上段はキットのままですが二段目は裏打ちをしてクサビ状に両側1mmずつ絞り込みます。
腰可動部はABSパーツでダブルボールに変更。オレンジの三段目はキットをゲージにして製作。フリーでブラブラしています。
この改修により俗に言う胸を張った「カトキ立ち」が決まるようになります。
腰アーマーは一旦バラバラにして巾で−3mm、前後で+5mm、上から見たときにより真円に近くなるように変更しています
改修方法はプラ材による貼りなおしでアルテコにて補強しています。あー、アーマーの裏作るのか〜。今まで作ったことないのに(オイ)
 アーマーの可動はキットのまま使用していますが、角度の変更により細身に見えます。同時に腹部から股間部のペッタリした所も解消します。
後部のアーマーはキットでは固定でしたので、別のキットの前部のアーマーを使い形状を変更して可動させています。
動力パイプは全てモビルパイプにて作り直しています。




腕部
肘上部の可動と手首パーツを1/100MGウィングより流用しています。小さめの手首がイイ感じです。
上腕がやたら短いのでプロポ変更に伴い上腕で計4mm延長しています。
間接部は装甲裏は削り込んで、作りこんだ間接パーツが中に入り込む感じで製作しました。
下腕の合わせ目がど真ん中にくるので、内側は切り取って作り直し、外側はプラ板を貼ってクリアしました。




脚部
フトモモ部で延長も含めてボール可動からニ軸式の可動に変更してます。
ヒザ間接はキットのままですが、間接部の各クリアランスを微調整しながらディテールを施しています。
足首部は接続部のボールの受け側を上部に3mm、後ろに5mm移動。この工作により全体で12mm延長されています。





ここも最初からきになっていた箇所です。
中に斧が入ってるという設定のわりになんか平べったいは、スパイクはタケノコだわ、エッジは支離滅裂だわ、結構ガンプラは
全体的に盾や武装は設計に手が抜かれてる気がするのはオイラだけでしょうか?
エッジの調整をしながら開口したりした後、 真ん中の部分は丁寧に納得のいく形状にした後、二つ必要なので、
複製して使用しています。上の開口部は斧は入りませんが、小銭ぐらいははいるかもしれませんW 
ミサイルポッドはZZからの流用パーツからプラ材で制作。
最終でノーマル状態にしなければいけないことが判明して慌ててポリを仕込んで差し替え式にしています。





オリジナル武装
当初、ゼクツヴァイみたいなものをイメージしていたのですが、シードっぽくないので却下。
ガトリングはすぐにデザインが決まったのですが、ブレイズは左右対称なので、フリーダムみたいに、
どうしてもあのバカでかいオルトロスを二本腰溜めで構えたいため、装備場所に悩みます。
最初、盾の裏側にしようかと考えましたが、強度面の不安から却下。
サツマイモを一個増やして、ブレイズウイザードの裏側に装備することにしますが、可動とクリアランス取りにかなり苦労する上に、
全体的なデザインが決まらず、何回もラフスケッチをかいてみたり、パーツを意味も無くしげしげと何時間も眺めていたり、晩酌をしたりと(オイ)
 ここで相当の時間が消費されました。
やっぱり決勝課題と同じようにスクラッチは色んな意味で「自由」なので苦労します。ある意味終りがないもんね。
ちなみにこのユニット、名付けて
「死ね死ねブースター!
ハイネ専用ということで、アクセントにオレンジを入れるための工作も全体的に施します。
今回の満足度は70%ぐらいですか。もうちょっと手を入れたかったです。








塗装
殆ど全て調色のベタ塗りです。光源のせいかちょっと全体的に暗めになってしまい反省。
「マラサイ化」防止のため、オイラの作品でよくやる一色抜きにより「緑」を抜いています

カラーレシピ

オレンジ   58黄橙色50% 59オレンジ30% 1ホワイト20%

ボディー赤  79シャインレッド30% 58黄橙色30% 7ブラウン20% 1ホワイト10%


スラスター赤  108キャラクターレッド100%

グレー(明) 35明灰白色100%

グレー(中) 35明灰白色30%  72ミディアムグレー50%  2黒20%

グレー(暗) 116ブラックグレー70% 41レッドブラウン30%

白      1ホワイト100%

クリーム   1ホワイト70%  キャラクターフレッシュ20% 58黄橙色10%


デカール
ハイネのパーソナルマークをライターデビュー記念ということで、無理やり眠れる獅子ebaratchさんにお願いして
デザインしてもらいましたが抜群にカッコイイです。
全然シード知らんと言われたものの、強さと知性の協調ということで、「剣とペン」イメージキャラとして
グリフォン(これも、知性の象徴です)。周りの全ての人から熱い信望を集めるハイネらしいパーソナルマークで感激!
その他はオレンジ部はグレーで行きたい為市販品を、その他はオリジナルのものをメインに100枚程度貼りこんでいますが
最近いいデカールが沢山出ていて大変助かります。


制作後記
今回初作例ということで、編集部から作りやすいキットを結構な長期間で制作させていただくはからいをしてもらい、余裕綽々で作り始めるも、
いきなりハイネが死んでしまうという縁起でもないスタートだったのですが、今回はオリジナル武装の形がなかなか出なくて、
ペース配分もよくわからないまま、毎日晩酌をしながらフニャフニャ制作をしていました。
ところががGW前に先輩ライターY2氏と電話で喋った際、えらく心配されたことで頭のなかで種がはじけるものの、時すでに遅く(オイ) 
〆切一週間前からは毎日殆ど年不相応な徹夜をするはめになります。最後の方は妙にテンションが高くて気ばかり焦った危ない状態になり、
こういうときこそイージーミスに気をつけなければと〆切前日に買って来たスパクリにシンナーを入れて薄めていた所、
だんだんスパクリに粘りが出てきて、最後はなぜかわらびもちみたいになってしまいました。

「・・・・ぎゃ〜、エナメルの溶剤とまちがえた〜!」

と慌てた所でスパクリの在庫も使い果たし、時間もすでに十二時、模型屋はどこも空いてるはずもなく、慌てて友人のすえぞう氏の家まで
深夜取りにいくハメになってしまいました。すえさんサンキューねm(__)m
失敗箇所の修正をする時間もとれず、塗りたてのため、塗膜の強度が不安で組み立てられなくて、
HP用の写真が撮れなかったのが誠に残念です。次からは色んな意味で計画的に制作しないといけないなと本当に反省しました。



(ー_ー)!!

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